青谿書院は、養父市八鹿町宿南にある、幕末期の私塾です。
この私塾を開いたのは、同地出身の学者で、京都で儒学・陽明学・朱子学などを学んだ池田草庵
(1813-1878)で、帰郷後、八鹿の立誠舎に招かれて教育を開始、その後故郷に開いたのが、
この青谿書院です。
その間、草庵の元には但馬内外から多くの学問を志す若者が集まってきました。その門下には、
但馬の今日を築く第一歩を歩んだ先人は勿論のこと、国家に深く貢献した人物も多く、京都府知事
として琵琶湖疎水の完成に尽力した北垣国道(1836-1916)、実業家原六郎(1842-1933)をはじめ、
学者や医師など各分野の礎を築いた門下生を輩出してゆきました。
書院に隣接する便所では、消灯時間後に塾生が隠れて勉強をしたという逸話を物語る、燈明の痕跡
などもあり、国内が混乱してゆく中、国の未来の為に懸命に励んだ先人の想いを感じられる、貴重な
文化遺産です。
各種ブラウザで動作確認しておりますが、環境によっては表示がおかしくなる場合もございます。
Sorry! This homepage is Japanese only.