養父市大屋町宮本にある、式内社・御井神社には、”まいそう祭”と呼ばれる神事が
伝わります。
毎年1月14日夕方から行われる、いわゆる追儺祭の一種で、御井明神の御使いとして
神殿より出でて
くる鬼神の、右手に持つ木箱を、村人が火のついた松明で叩くというものです。
かつて但馬が泥の海であった頃、この地を航行中であった御神船のうち一隻が行方不明になり、
松明に火を点じその捜索を行ったところ、船谷(養父市船谷)で見つかりました。
この時の掛け声「まいっそない(”もう一艘ない”の但馬弁)」が語源となり、加えて追儺祭と
融合し、
現在のような独特の形となって伝承したものと思われます。
その起源は定かではありませんが、この神事自体が神社の起源に関わる伝承を持つ事、
神事が
途絶えた事が記録上ない事から、御井神社がこの地に移った600年前よりも以前からの
長い歴史を
持つ事が想定されます。
現在用いられている面は、大屋の木彫アート界を牽引する木彫作家・松田一戯氏の作品です。
厳かな神事に相応しい迫力ある表情ですが、氏が木彫で表現される親しみと温もりも内に見てとれ、
愛され守りつがれてきた鬼神の姿を見事に表現した逸品と言っても過言ではないでしょう。
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